自動車部品製造設計メーカー 様(従業員数:約1,000名) / 設備配管設計の自動化プロジェクト

設備設計における「配管ルート検討」は、障害物の回避やメンテナンス性の確保など、多岐にわたる制約条件をクリアしなければならない難易度の高い業務です。 経験の浅い若手では対応できず、ベテラン社員の工数を圧迫し続けるこの課題に対し、豊橋設計は「人とAIの協調」による自動化ソリューションを提供。 設計のスペシャリストとAIエンジニアが一体となった開発体制により、わずか1年で実用化に成功。作業時間を大幅に短縮し、コストメリットの最大化も実現した事例をご紹介します。

Q1. 今回、AIによる自動化に踏み切った背景と課題を教えてください。

A. 配管設計は「立体パズル」。経験則が必要で、人手と時間がかかりすぎていました。

当社の設備設計において、配管の経路設計は最大のボトルネックでした。単に始点と終点を繋げばよいわけではなく、他の機器との干渉を避け、かつ将来のメンテナンススペースや、流体の特性に応じた配管ルールをすべて満たす必要があります。

これらを考慮しながら3D CADでルートを引く作業は、新入社員では太刀打ちできません。結局、熟練の設計者が多くの時間を割いて対応せざるを得ず、「手間がかかるが避けて通れない業務」として長年の課題でした。 しかし、配管設計には一定の法則性があることも事実です。そこで、この「熟練者の思考プロセス」をAI化し、業務効率を劇的に改善できないかと相談を持ちかけました。

Q2.数あるAIベンダーの中で、なぜ豊橋設計を選ばれたのでしょうか?

A. 「設計」と「CAD」への深い理解があり、圧倒的に「話が早かった」からです。

他社のAI開発業者にも相談しましたが、彼らはAIのアルゴリズムには詳しくても、「配管のルール」や「3D CADの操作・構造」については素人です。「なぜこのクリアランスが必要なのか」「CADでどう表現するのか」を一から説明しなければならず、要件定義だけで膨大な労力がかかると予想されました。

対して豊橋設計さんは、自社に設備の設計スペシャリストとAI開発者の両方を抱えています。こちらの要望に対して、「ああ、あの配管の取り回しですね」と即座に理解し、「それならCAD側でこう処理させましょう」と具体的な実装案が出てくる。まるで同業の設計会社と打ち合わせをしている感覚で、スムーズにプロジェクトを進められる安心感がありました。

Q3. 開発のプロセスと、豊橋設計の提案内容についてはいかがでしたか?

A. 「完全自動化」ではなく、人とAIがコラボレーションする現実解を提示してくれました。

豊橋設計さん独自の提案は、すべてをAIに任せきりにするのではなく、「AIが8割のラフ案を作り、仕上げの微調整は設計者が行う」という協働プロセスでした。調査開始から約1年という短期間でシステムを構築できたのも、この現実的なアプローチのおかげです。

彼らは設計者目線を持っているので、「どこまでを自動化すれば楽になるか」「どこからは人が判断すべきか」の勘所を熟知しています。結果として、過剰な開発を避けつつ、現場が本当に求めている「使いやすいツール」を完成させてくれました。

Q4. 導入後の効果と、コスト面での評価をお聞かせください。

A. 作業時間は従来の8割減。ランニングコストを気にせず使える契約形態も魅力です。

効果は劇的です。これまで数日かかっていた配管ルート検討が、AIのアシストにより数時間レベルに短縮されました。単純作業から解放されたことで、設計者はより付加価値の高い業務に集中できています。

また、コスト面でも非常に満足しています。一般的なクラウドサービスのような従量課金(1回いくら)や高額な月額ライセンスではなく、「開発したシステムを自社資産として使い放題」にできる契約形態にしていただきました。使えば使うほど費用対効果(ROI)が良くなる仕組みであり、経営的な観点からも非常にありがたいパートナーだと感じています。