新入社員技術教育の考え方― 優れた設計者は、図面を読み解く力から育つ ―
近年は3D CADが設計の主流となっています。しかし、3D CADを操作できることと、良い設計ができることは同じではありません。本記事では、当社が2D図面教育を重視する理由と、設計者を育成するための技術教育の考え方をご紹介します。
3D CADが使えれば設計者になれるのか?
近年は3D CADが設計の主流となり、形状を素早くモデリングできる環境が整っています。しかし、3D CADを操作できることと、良い設計ができることは同じではありません。設計者に求められるのは、形を作る技術ではなく、設計意図を理解し、安全性・品質・製造性・コストまで考慮した製品を生み出す力です。
なぜ最初に2D図面を学ぶのか
当社では、3D CAD教育の前に機械製図と2D図面を徹底的に学びます。理由は、図面には寸法、公差、幾何公差、表面粗さ、材質、熱処理、加工方法、組立上の注意事項など、製品づくりに必要な情報が凝縮されているからです。 3Dモデルは形状を表現できますが、『なぜこの寸法なのか』『どこを基準に加工するのか』『どのような品質を求めているのか』までは教えてくれません。図面を読み解く力があって初めて、3D CADを設計ツールとして活用できます。
図面が読めないと起こること
図面を十分に理解しないまま設計すると、組み立てにくい形状、加工できない寸法、公差の設定ミス、過剰品質によるコスト増加など、さまざまな問題につながります。CADの操作ミスではなく、設計の考え方そのものが原因となるケースが少なくありません。
教育の流れ
① 機械製図・2D図面教育
② 機械要素・材料・加工方法の基礎
③ 3D CAD教育
④ 課題演習
⑤ 実案件でのOJT
⑥ 設計レビューとフィードバック
⑦ 独り立ち この順序で学ぶことで、『図面を理解できる』『形状を作れる』『設計として成立しているか判断できる』という力を段階的に身につけます。
技術者を育てるということ
設計者の成長は、CADの習熟だけでは実現できません。図面を読み、製造現場を理解し、レビューを通して改善を重ねることで、本当の設計力が養われます。
私たちは、2D図面を土台に3D設計へ発展させる教育を大切にし、『CADオペレーター』ではなく『考える設計者』を育成することを目指しています。 近年は3D CADが普及していますが、優れた設計者になるためには、まず2D図面を正しく理解する力が不可欠です。本記事では、その理由と当社の技術教育の考え方をご紹介します。
なぜ2D図面から学ぶのか
図面には寸法、公差、表面粗さ、材質、加工方法、組立方法など、製品づくりに必要な情報が集約されています。3Dモデルは形状を理解するには優れていますが、設計意図や製造条件までは表現できません。そのため当社では、機械製図・2D図面教育を土台としてから3D CAD教育へ進みます。
良い設計者になるまでの成長ステップ
① 機械製図・2D図面を学ぶ
② 機械要素・材料・加工方法を理解する
③ 3D CADで形状を作成する
④ 課題演習で設計力を身につける
⑤ OJTで実案件を経験する
⑥ 設計レビューで改善を繰り返す
⑦ 独り立ちし、お客様に価値を提供する
まとめ
CADはあくまでも設計を実現するためのツールです。当社では、2D図面を読み解く力を土台に、3D CADと実務経験を積み重ねることで、『考える設計者』を育成しています。